2026 夏*制作日誌 26.6〜

目次












落ちた20枚ほどの葉をはるかに超えて、
新しい芽が
次々と開こうとしているように見えます。

毎日のように姿が変わっていくのを眺めることが、
最近の楽しみのひとつです。

すべての芽が
そのまま大きく育つとは限りません。

それでも、
光の方へ向かって
葉を広げようとしている姿には、
強い生命力を感じます。

もとからあった葉は、
形が整っていて、
濃い色をした、
かっこよい葉です。

新しく開いた葉は、
まだ色が薄く、
しわや、よれもあります。

けれど、
古い葉よりも大きくなりながら、
太陽の方へ
一生懸命に伸びています。

もう、
家に来たころの
整った姿のウンベラータちゃんとは
少し違います。

最初は、
美しい樹形そのものを
眺めていたのだと思います。

けれど今は、

「元気でいてくれてよかった」
「葉が開いてくれるだけでうれしい」

そんな気持ちで見ています。

家にアートがやってきたように感じた時間は、
ほんの短いものだったのかもしれません。

植物は、
完成した姿のまま
そこに置かれているものではなく、

根や水、光、
その場所の環境に応じながら、
少しずつ姿を変えていくものなのだと思いました。

来年には、
またまったく違う姿になっているかもしれません。

下の方では、
たくさんの葉を落としたあとに、
新しい葉が次々と開いています。

上下が逆さまのように見えても、
ほかの葉や枝にぶつかっていても、
それぞれが光を探しながら、
開きたい方向へ葉を広げています。

整った樹形とは違うけれど、
そこには、
この場所で生きようとする
強さとたくましさがあります。

以前の美しさを
そのまま守ることだけではなく、

少し不格好でも、
その場所で懸命に育っていく姿を
見守ること。

それも、
植物と暮らすことなのかもしれません。





🌱 ウエルのひとこと




















きょうは、
かつて自分が手がけたものを
あらためて見直していました。

時間が経ってみると、
思っていたよりも
良いものに見えました。

当時は気づけなかったところや、
今だから見える良さがあって、

これは手放さずに、
手元に残しておきたいな、
と思いました。

ものは、
ただのものではなく、

そのときの自分が
考えていたことや、
選んだ色や感覚を
静かに残してくれていることがあります。

過去の自分がつくったものに、
今の自分が励まされる。

そんなことがあるのだと
少し驚きました。

これからの人生でも、
あとから見返したときに

これは良かったな、
残しておきたいな、

と思える仕事を
少しずつつくっていきたいです。

未来の自分を、
静かに支えてくれるもの。

そんなものを、
これからの庭にも
残していけたらいいなと思いました。

🐢(量子の庭|制作日誌 #226